可愛い我が子には
失敗はさせたくない
でも、
保護者が気をきかせて空気を読んで
先回りをしすぎると
お子様の成長の機会を奪うことになるのです
お子様が自分でやりたい!
という気持ちを尊重して
自立していくためには
親があえてわからないフリをして
空気を読まない事も必要です
ではどんな場面で空気を読まないのか
解説していきます
先回り親が育てる子供はこうなる
私が小学3年生の頃の話です
給食の時は
5~6人の班で机をくっつけて
食べていました
古い話なので
わからない方も多いかもしれませんが
当時の給食牛乳は
瓶に入っていて、紙の蓋が付いていました
各自、蓋をとったら
班に一つあるカゴに入れることになっています
ある日一人の男子が
「ん」
といって蓋を差し出してきたんです
本人の意図は
「蓋をカゴに入れたいけど、
カゴが遠いから取って」
ということですが
ここでついカチンと来た私
とあえて聞いてみました
「蓋を入れるんだよ。わかるだろう?」
もう小学3年生なんだからちゃんと文章で言えるでしょう
と、怒った私は大人げない態度をとり
周りの子たちは苦笑い
今振り返ると
家では保護者がごみ箱を
さしだしているんだろうなぁと思います
きちんと自分の意思を自分で伝えられる
ようにするためには
いつから
どのように
関わればよいのでしょう
言葉を話すまではしっかり要求を満たしてあげる
言葉を話すまでは
むしろ
どんどんお子様の要求をきいてあげてください
この時期は
親子としての信頼関係や
愛着が形成される重要な時期です
おむつが汚れている?
おなかすいた?
眠い?
特に新生児期は
快・不快しかないので
新米パパママは
なぜ泣いているか
わかりません
しっかり
泣いている我が子の
要求を察して満たしてあげる時期です
「うん」「いや」が言えるようになったら本人の意思を尊重する
お子様が成長してきて
「うん」「いや」
が言えるようになってきたら
本人がどうしたいのか
選択肢を出すなどして
意思を確認しながら会話をしていきましょう
「今日はどっちの服を着る?」
「この服の組み合わせは好き?」
「麦茶をのむ?」
「靴は自分で履く?」
「おなかすいてる?」
なるべく
「うん」か「いや」か「ゆびさし」
で答えられる
質問をしてください
お子様がやりたそうなことを
察したあとは
大人がやってしまうのではなく
お子様への選択肢として出すことで
あなたの意思を尊重しているよ
ということを伝えてあげましょう
「ママ、お茶」と言い出したその時の返答の方法
お子様の要求を
大人が察していくと
要求すればやってもらえる
と思うようになります
お茶が飲みたいときには
ママ、お茶!
何かをこぼしてティッシュを取ってほしいときに
ティッシュー!
こう言われたときに
といってすぐにやってあげるのは
ちょっとまって!
ここで何の疑問も抱かずに動いてしまっては
先回り親まっしぐらです
この場合の返答は
「お茶を飲みたいの?」
「お茶(ティッシュ)がどうしたの?」
「ママはお茶いらないよ」
「ママはお茶じゃないよ」
「ティッシュっていってもティッシュは来ないよ」
が正解です
そんな返答をしたら要求が通らなくて泣き叫びそう
そんな時は
お茶の1杯目ではなく
2杯目のおかわりは自分で言ってもらうとか
最初は
「お茶ください」と言おうね
と言い方を教えてあげるところから始めましょう
大人が意識するかどうか
なんでもやってあげる大人は
一見優しそうだけど
お子様の自立には遠回り
お子様が成長して
相手に上手に要求を伝えられる子
になるために
あえて
大人は一呼吸をおいて
わからないフリを意識しましょう
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